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生きてると「◯◯ってことか!」の連続。

言葉の壁なんてない!ポーランド人サラさんとの出会い

先日から家に泊まりに来ているサラさんは、1年前に私の部屋に住んでいたポーランド人の学生で、夏休みなのでブラチスラバに戻って来ている。そして彼女は日本語が堪能だ。

 

家主のピーターから話には聞いていたが、22歳で日本に行ったことのないポーランド人の女の子が、まさかここまで日本語がペラペーラだとは思っていなかったため、初めて会ったときは驚嘆した。

 

サラさんに会うために血眼になって英語を覚えようとしたのに、完全に拍子抜けした。むしろこの数日間日本語しか話していない。サラさんは家主ピーターと私の会話も、お店での注文も全て通訳してくれる。

 

なぜこんなに日本語が話せるのかというと、サラさんは日本のアニメ・ゲーム・漫画が大好きであり、4、5年前から独学で日本語を学んだそうだ。日本のアニメ・ゲーム・漫画について、私が今まで会ったどんな日本人よりも知識量が多い。彼女が今どんハマりしている『あんさんぶるスターズ!』についてかなり熱心に教えてくれるために、私はアイドル育成ゲームには全く無知であったがこの数日間でかなり詳しくなったと思う。

 

寝るのも食べるのも忘れてあんスタをプレイしながら、わからない単語があったら調べ、一つ一つ習得していったサラさんを想像しながら、言葉の壁なんて存在しないのだなあと思った。あるのは単なる大きな山であって、サラさんにとってはそれはアニメや漫画やゲームといったいわば宝の山だ。その山を登るために言語が必要であったりして、登頂する頃には自ずと全てセットになって習得していたのだ。

 

日本からスロバキアの芸術を学ぶために留学している学生さんもみんなそうで、スロバキア語を習うためにここへ来たのではなくて、ここにしかないものに触れて作品を作っていくうちに、自ずとスロバキア語も話せるようになったのだろう。

 

言語は目的ではなくて手段なんだ。このことに気づいてすごくすっきりとした。語学留学という響きがなんとなく嫌いだったのもそのせいか!とも思いつつ、ともすれば自分の前にある山はなんなのだろう。

 

まあとにかく、自分の好きなことをしながら言葉はのんびり習えばいい。私はまだまだたくさんの人に出会って知らないことを知りたい。

 

と、開き直ったが「リナさん!“度し難い”ってどんな意味ですか!?」と質問され、全く答えられなかったので、日本語から勉強し直した方がいいだろう。